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徳山ダム導水路容認に抗議する報告・討論集会

 3月18日13時30分からに東別院会館で予定通り
「河村市長の導水路容認方針転換に抗議する」3.18報告・討論集会が
開催された。

当日は少し早めに会場に着き準備の手伝い。
2つの会議室を繋いで会場作り。
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準備も順調に進み、時間通り13時30分に開始
会場はほぼ満員の熱気でした。
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徳山ダム導水路事業は民主党政権時代に凍結されてから14年ほど
動いていなかったので「徳山ダム導水路とは?」から復習。

長良川市民学習会事務局長である武藤さんが解説。
(正式名称・長良川に徳山ダムの水はいらない市民学習会)

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徳山ダムに貯めた水を下流の西平ダムに流し、そこから地下トンネルで
木曽川に流すという計画。

その途中、ついでに長良川の御料場の少し下流の古津で長良川にも流す
計画の事業です。

その理由は渇水対策と木曽川の環境(シジミ)を守るためと
渇水時の長良川の環境を守るためという。
事業規模は2009年時点で890億円

しかし長良川市民学習会では、愛知県や名古屋市は
水が余っている状況であることと、他の河川のそれもダムに貯めた水を
長良川に流すことは長良川の環境に悪影響を及ぼすと
反対していることを報告。

代表の岐阜大学名誉教授の粕谷先生によれば地下トンネルを
通ってきた水温の低い水が流されれば流れの層ができ、下にダムの水が
流れ、貯め水によるヘドロが川底に溜まる可能性が大きいと説明。
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河川環境に悪影響があり鵜飼会場の少し上流での放流に、鵜飼にも影響が
出る可能性も考えられるとのこと。

そして今回問題となったのは
この徳山ダム導水路事業を無駄だとして反対していたのを方針転換した
河村市長の主張です。

1,安心安全で美味しい水道水の安定供給
2,流域治水の推進(ダムの事前放流による事後の水の保障)
3,堀川の再生

これらの問題点を学習。
この点については導水路愛知住民訴訟在間弁護団長が解説。
DSCN3868.jpg


1、水は余っている。
  名古屋市は節水が進み確保している水の3分の1近くしか使っていない。
2,現在の予報の精度からして事前放流によってダムが空になることは考えにくいし
  水の相互利用を進めることで回避できる。
3,堀川は庄内川水系であり、そこに導水路の水を使うことはできない。
  もし使うとなれば木曽川水系導水路事業という事業そのものが
  法律的に成立しなくなり、事業計画そのものを作り直す必要がある。

河村名古屋市長の容認発表までの動きについては
近藤ゆり子さんが報告。
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 発表前に近藤さんに市長から電話があったことなど
事前に動きがあったが、結局なぜ今、どうしてこうした容認になったのかは
不明とのことでした。
(筆者としては個人的に、市長以後の政治生命のことを考えてと思っている)

報告の後は参加者からの質疑ややり取りがありましたが

今回の河村市長の「徳山ダムを造ってまったで導水路を造るらなもったいない」
から始まる方針転換の過程が論理的に成立していないので戸惑っているのが
現状の様子でした。

写真は法政大学の伊藤達也先生
DSCN3877.jpg


だってそんな事わかっていて市長当選からずっと反対していたはずなんですから。
なんで今頃なの?

でもこんないい加減な理屈で無駄な公共事業が動き出したらたまりませんね。

でも岐阜県知事は歓迎の様子。
大丈夫か~岐阜県
世界農業遺産の長良川に他の川のダムの貯め水流されるんですよ~











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いじられた川

10日のNHK「クローズアップ現代」を見られましたか?

昨年の西日本豪雨でダムの放水で逃げ遅れて亡くなった方がいましたが
それを検証する内容でした。

一般的にダムがあれば安心というイメージがあると思います。
しかしそのダムが逆に人命に危機をもたらすことがあることをこの地域の方々は
身をもって経験されたのです。

ダムだけが人命を守るための方法では無く、逆にダムがあることで危険な場合も
あることが証明されたのです。

いままさに岐阜県も治水ダムとして内ヶ谷ダムを建設しています。
本当に大丈夫でしょうか?

毎年岐阜県の河川課に要請に行っていますが。
もう一度検証しなおしたほうが良いのではないでしょうかね。

さて今日12日は川漁師の平工さんが怒りをもって訴えていた
鵜飼舟のために川の流れを変えた現場を平工さんの案内で見に行く予定でした。
しかしこのところの雨で水量が多いので中止となりました。

予定していた時間が空いたので個人的に長良川の様子を見に行ってきました。

ここが平工さんの舟を係留しているところです。
今日は3艘係留してありました。
平工さんの舟係留

ここから200メートル(?)ほど下流が現場です。
鵜飼船工事現場

石を何かに詰めて並べて流れを変え、後ろには石で河原を造り真ん中に流れが
来るようにしてあります。

以前は左岸側ギリギリに流れがあり、この上流は川幅いっぱいの瀬に
なっていて平工さんが川に入り歩いて舟を引きアユ漁をする現場でした。
(今日は水量が多いので広い瀬があるように見えますが、平水になると手前側は河原に
なります。

こんな工事を何も聞かされずされた平工さんは伊勢湾シンポなどで
川を自分たちの都合の良い形に変え都合の良い魚だけを捕る時代に
疑問を呈してきました。

以前の河川課要請の時にも載せました「清流の国ぎふ憲章」
IMGP0966.jpg
県はどこまで本気で考えているのでしょうね。

ついでに今の工事は左岸側でしたが同じ所の右岸側では樹木の
伐採作業が行われていました。

その現場への道路の入り口にはこんな看板が
お墨付き看板
私が気になったのは「国土強靱化対策工事」というところ。

以前に批判し、心配したことがありますが、安倍政権からお墨付きを
もらった国土交通省がこの「国土強靱化」という印籠を手に何でもできると
喜んでいる姿が目に浮かびます。

そして伐採現場がここです。
樹木伐採現場
木を切って大水の時流れやすくするということなのでしょう。

いまコメントをいただきましたが石木ダムもそうですね。
地域住民がいらないと反対しているのに計画は止まらない。

このまま国民は国土強靱化の印籠の前にねひれ伏してしまっていて良いのでしょうかね?
















川が変わっていく

14日に市民学習会の実行委員会があった。
その中で伊勢湾シンポでの川漁師の平工さんの講演が話題にあがった。

平工さんの漁場1つが鵜飼大橋下流、公園ボウル前あたりである。
ここが河床改修で変えられてしまったと講演で訴えていた。

公園ボウル前

渇水時の鵜飼のためということですが、右岸側は石で堰堤のように組まれていて
水は止められ、左岸側は掘って深くし流れを変えてあった。
そして堤防内側には道路が取り付けてあった。

私も漁を見せてもらった事がありますが、以前は全体に広く浅い瀬になっていて
鮎がよく付き昨年は特にたくさん獲れたとのこと。
川の変化が漁に直結する漁師。
ましてや増水などで自然に変わったものでなく人為的に変えられた川。
今年の漁はどうなるか不安だと思います。

それと年度末ということもあるのでしょうか郡上に行く途中ですごく川を
いじっているところが目に付きます。

長良川の合流点から少し上流へ行った津保川桜橋下流辺り、
武儀川ではこれも長良川合流点から少し上流へいった右岸側など
長良本流でも藍川橋下流や千鳥橋下流など工事が終わったところも含め
本当にたくさんある。

平工さんはできるだけ自然の川で漁をしたいと言っていたが
本当に長良川はどうなっていくのでしょうね。

世界農業遺産「長良川の鮎」っていったいなんなんでしょうか。
疑問ばかりが浮かぶこの頃です。


3月16日~17日にかけて郡上にいた。

16日の夕方アマゴ釣りをやってみたが寒気の戻りがきて寒くて
竿を持つ手はかじかんできて釣りどころではなかった。

アタリはポツポツあったが掛からない。
どうやら小さい魚が遊んでいる様子。

2匹釣れたがいづれも13センチ程度だった。
即放流して早めに川からあがった。

翌17日、朝から寒い中草抜きをしていたが、
11時頃雪が降り出した。
ゆ~きが降ってきた
水温も下がって魚の活性も落ちているのではないでしょうか。
午後2人のルアーマンが向い側に降りてきていたが10分ぐらいで引き上げた。

釣りには残念な2日間でした。





講談師かと思った

師走に入り残すところ1ヶ月ですね。
今のところ暖かですが、この先はさすがに釣りは厳しくなりそうですね。
あと何回竿出せるかな?

コメントありがとうございます。
魚についてはまだ全然詳しくないです。

もちろん釣りをしない人と比較すれば多少は知っているかもしれませんが、
よく似たタナゴの見分け方やモロコ、クチボソ、カワムツ、アブラバエなどの稚魚は
よくわかっていません。
まだまだ勉強です。

今日2日も前回の川に行ってきた。
アブラボテ以外のタナゴが見つからないかと思っていたのですが
水温が下がってきたのと渇水のためか見える魚の数が全く違って
少なかったです。

結局、アブラボテとカワムツなどが少し釣れただけで他のタナゴには
出会えませんでした。
でも前回1匹いたので必ずいるはずです。

他に出会ったのはヌートリア。
ヌートリア
見ているとかわいいのですが、ほんとどこにでもいますね。

前回釣った魚の一部を水槽に追加しましたが
なんかさびしいので流木を拾ってきて、水草を追加しました。
ちょっと良い雰囲気になってきました。
発展する水槽

来年もし岐阜のメディコス祭りに市民学習会がブースを出す時は
この水槽も展示しようと狙っています。

ところで昨日1日に
東京新聞(中日新聞)記者の望月衣塑子さんの講演を聴きに行きました。

プロフィール
ご存知の方も多いと思いますが、記者会見で菅官房長官にくってかかって
有名になった記者の方です。

さすがに人気があり、政治ネタの講演ではめずらしく満員の会場。
満席の会場
皆さんはどんなイメージをお持ちかわかりませんが
講演が進むにしたがいビックリ。

まるで機関銃の弾のように森友、加計問題を中心に言葉が出てきます。

舞台の上を歩き回りながら身振り手振りをまじえ、時には麻生、菅、福田
セクハラ疑惑財務次官などの物まねまで入りまるで講談師のよう。
思わず演壇と扇子があるといいなと思ったほど。

堅い話になりがちな内容なんですが下手な噺家よりよっぽど人を引きつける
魅力がいっぱいの方でした。


その話の中でちょっと長良川に関係しているかなということを1つ
取材姿勢
取材姿勢のようなものなんですが、
少し前に岐阜新聞の魚苗センター拡充についての記事について
ここで批判したことがありました。

それがまさにこれですね。
・当局は都合のいいことしか発表しない。
・不都合な真実は隠したい。(鮎の減少と河口堰を結びつけたくない)

それを岐阜県から聞いてそのまま書くとあの批判したWEB記事になります。

長良川の鮎の世界農業遺産についても河口堰のある長良川下流域は
その対象から外してあるのです。
これも立派な不都合な真実は隠したいそのものです。

この地方の報道に関わる方々にも少しでもよいので望月さんのような視点を
持っていただけると嬉しいものですね。
今回の講演を聴いて期待したいと思いました。














石木ダムについて試写会と交流会

この1週間の間に私が関わっている仲間の間で長崎県の石木ダムについての
話題が2つあった。


1つはここでも紹介した石木ダム建設予定地13世帯の方の生活を映画化した
「ほたるの川のまもりびと」の試写会。

水源開発問題全国連絡会共同代表の遠藤保男さんの石木ダム問題についての
簡単な説明のあと上映。
試写会前のお話

この日はこの映画を広めるための試写会で60名ほどの参加者でした。

長崎県の川棚町の石木ダム建設予定地に住む13世帯60人が
自然豊かな土地での自分たちの静かな生活を必要のない公共事業で奪わないで欲しい
と生活や反対運動を紹介したものである。

パンフレットや全国共通チケットの販売も行った。
試写会での物販

岐阜と名古屋で上映されるそうですのでぜひ映画館まで足を運んでください。
そして周りの人に宣伝をよろしくお願いします。

もう一つは
9月1・2日に行われた私たち河口堰建設に反対する会・岐阜と吉野川の川の学校の方との
交流会でこの石木ダム問題が取り上げられたこと。
(交流会については次回から詳しく報告します)

建設予定地へ行き刺激をうけた吉野川のメンバーが伝えたいと、交流会の勉強会で
「石木川のほとりにて」という写真集をだしている写真家の村山嘉昭さんと
一緒に学ぶことに。

交流会の勉強会2


村山さんの美しい映像を使って、いったいダム建設で住民から何が奪われようとしているのか、
ダム建設を強行しようとする長崎県の欺瞞性や問題点などを聞いた。

交流会の勉強会1
お話の中で、いい加減な理由をつけて住民の方の大切な日々の生活を奪う
ダム建設について皆さん日中の水遊びで疲れているはずなのに熱心に
聞き入っていました。

このダム、長良川河口堰といっしょで最初は利水目的だったのが水需要が伸びないのが
住民から指摘されると治水目的を加えそれにまた流水の正常機能維持という環境確保
まで付け加えたものであるそうです。

河口堰でもそうだが利水面で問題点をつくと洪水が起きたらどうすると言う。
反対に治水面でつつくと渇水になったらどうすると言い、同じ土俵で話をしようとしない。

これは私も毎年参加している岐阜県への河口堰や導水路についての申し入れと
懇談の場でもそうである。

ダムが洪水防止に役立たないのは映画に出てくる今本先生のお話や
先の西日本豪雨災害で証明されている。
必要なのは堤防の強化。
まずこちらが先なのに事業として金にならないのでもうけが出やすいダム建設に走る。
ましてやダムを造って環境維持なんて笑い話かと疑ってしまう。

木曽川水系導水路事業だって利水面でつつかれると渇水時の流水の環境維持を
持ち出してきて「渇水で鵜飼ができなくなったらどうする」と県の河川課長は言った。
まったく同じ構図ですね。

石木ダムは長崎県ですが同じ問題は岐阜県でも起きているのです。
石木ダム建設問題は他人事ではないのですね。









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nagarask@gmail.com

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