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緊急報告会 内ヶ谷ダムを検証するに参加してきました。

 昨日23日に開催された「長良川上流・内ヶ谷ダム建設事業を検証する」に参加しました。

「ダム検証に異議あり!」として報告された今本先生は、
「内ヶ谷ダムの治水効果はある」という県の主張に対し、
ダムの集水面積が長良川の流域面積の2%でしかなく「治水効果が極めて小さい。
ダムによる水位低下量は小さく、ダムより河床掘削の効果のほうが大きい。河床掘削をしなければ、
たとえダムを造ってもほとんど役に立たないと主張されました。



富樫先生からは「洪水被害額より高いダム事業費」として
事業者側の出してきたダム事業費が340億円に対し便益が374億円という、事業費と便益効果が
ほぼ同じという普通なら行わない事業であること。

またその便益費用の算定根拠も曖昧でまったく妥当性に欠いたものであることなどが指摘され、
このダム事業は検証をきちんとすれば成り立たない事業であり、ましてや危機的な財政状況である
岐阜県にとってまったく不必要な事業であると報告されました。



今回参加してみて、長良川河口堰が建設された時の状況と全く変わっていないまずダム建設ありきという
河川行政の在り方が今も厳然と存在することをあらためて確認することになりました。



 政府は浜岡原発を止める理由として、30年以内に87%の確率で東海地方に大震災が来ることを
あげましたが、もしこの大震災が起きたら岐阜県も相当の被害を受けることは間違いありません。

 内ヶ谷ダム完成予定は平成39年の予定とのことですが、長い年月をかけて効果の期待できない事業を
借金を積み重ねてやるより、もういつきてもおかしくない大震災に備えるために税金を使ったほうが
どれだけ県民の生命のためになるでしょうか。

 古田知事には即刻、内ヶ谷ダム建設事業を中止してもらいたいものです。
もし、中止の決断をされたら、30年後までには、素晴らしい英断だったと評価される日が来ることは
間違いがないと思うのですが、いかがでしょう?




 


報告者の今本先生(左)と富樫先生
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nagarask@gmail.com

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