ヨシ原観察会に行ってきました。
まず、ゆうこさんからいただいたコメントにお返事を。
「長良川流域では普通にスーパーでサツキマスを売っているんですか?」とのことですが
私はスーパーの魚売り場が好きで買い物に行くと必ず覗くのですが、ほとんど見かけません。過去にも何度か見たことはありますが、見ることができるのは貴重な機会と言って良いかと思いますし、岐阜の方でも釣りをやらない方は「サツキマスってなに?」という方も多いのではないでしょうか。
先日テレビを見ていたところ、ある料理屋さんが紹介されサツキマス料理のコースがありました。なんとそのコース料理の値段は1万円でした。 貧乏人の私としては思わず「スゲー!」と声をあげてしまいました。
サツキマスは、そんな料理屋さんにほとんどいってしまうのでしょうね。ですから市場に出るのは稀のようです。
さて本日は、「長良川下流域ヨシ原観察会」に行ってきました。
講師は千藤克彦先生(元長良川下流域生物相調査団)で、植物や生き物を木曽三川で比較観察しながらお話を聞いてきました。

まず下の写真は茎が三角になっているサンカクイという植物です。

これは木曽川の岸辺(木曽三川公園第3駐車場地点)で採集したもので、普通に見られるものだそうです。しかし長良川では河口堰ができてからほとんど見られなくなったとのことでした。
ヨシ原については伊勢大橋上流の揖斐川と長良川に挟まれた背割堤のところで観察。
背割堤に立ち、東を見ると長良川ではヨシの群落が櫛がかけたようになっています。

しかし同じ地点で西をみると、揖斐川ではそんなところはなく、対岸の堤防沿いに「これが本当のヨシ原!」というきれいな風景がありました。

河口堰で水を止め、潮の干満による水位の変化が無くなってしまったための違いようです。
写真には釣り竿の先が少し写っていますが、セイゴ釣り(スズキの幼魚)をしている人もいました。もちろん長良川にはだれも竿を出していませんでした。
カニの採取もしてみました。
皆で同じ時間(5分ほど)カニを探しました。

右のバケツは揖斐川で採集したもので、左は長良川のものです。
揖斐川では小さいものから大きいものまでたくさんいましたが、長良川では大きいものが1ぴき採取できただけでした。
これは、揖斐川では生態系が守られ、卵を生み成長していくという過程がしっかりとあるのを表し、長良川では川にいる個体だけが成長していくだけで、あらたなカニの幼生が生まれず、生態系が壊れているのではないかとのことでした。
なお、長良川のカニについては、河口堰ができる前にいたものが残って大きくなったという意見と揖斐川から背割堤を渡って長良川に入り込んだという意見で分かれているそうです。
どちらにしても、カニの命が循環していくという生態系が河口堰のおかげで長良川には無いようです。
河口堰が開いたら、この状態がどのように変化し、生態系が回復していくのか見てみたいものですね。
ぜひ開門調査をやってもらいたいものです。
「長良川流域では普通にスーパーでサツキマスを売っているんですか?」とのことですが
私はスーパーの魚売り場が好きで買い物に行くと必ず覗くのですが、ほとんど見かけません。過去にも何度か見たことはありますが、見ることができるのは貴重な機会と言って良いかと思いますし、岐阜の方でも釣りをやらない方は「サツキマスってなに?」という方も多いのではないでしょうか。
先日テレビを見ていたところ、ある料理屋さんが紹介されサツキマス料理のコースがありました。なんとそのコース料理の値段は1万円でした。 貧乏人の私としては思わず「スゲー!」と声をあげてしまいました。
サツキマスは、そんな料理屋さんにほとんどいってしまうのでしょうね。ですから市場に出るのは稀のようです。
さて本日は、「長良川下流域ヨシ原観察会」に行ってきました。
講師は千藤克彦先生(元長良川下流域生物相調査団)で、植物や生き物を木曽三川で比較観察しながらお話を聞いてきました。

まず下の写真は茎が三角になっているサンカクイという植物です。

これは木曽川の岸辺(木曽三川公園第3駐車場地点)で採集したもので、普通に見られるものだそうです。しかし長良川では河口堰ができてからほとんど見られなくなったとのことでした。
ヨシ原については伊勢大橋上流の揖斐川と長良川に挟まれた背割堤のところで観察。
背割堤に立ち、東を見ると長良川ではヨシの群落が櫛がかけたようになっています。

しかし同じ地点で西をみると、揖斐川ではそんなところはなく、対岸の堤防沿いに「これが本当のヨシ原!」というきれいな風景がありました。

河口堰で水を止め、潮の干満による水位の変化が無くなってしまったための違いようです。
写真には釣り竿の先が少し写っていますが、セイゴ釣り(スズキの幼魚)をしている人もいました。もちろん長良川にはだれも竿を出していませんでした。
カニの採取もしてみました。
皆で同じ時間(5分ほど)カニを探しました。

右のバケツは揖斐川で採集したもので、左は長良川のものです。
揖斐川では小さいものから大きいものまでたくさんいましたが、長良川では大きいものが1ぴき採取できただけでした。
これは、揖斐川では生態系が守られ、卵を生み成長していくという過程がしっかりとあるのを表し、長良川では川にいる個体だけが成長していくだけで、あらたなカニの幼生が生まれず、生態系が壊れているのではないかとのことでした。
なお、長良川のカニについては、河口堰ができる前にいたものが残って大きくなったという意見と揖斐川から背割堤を渡って長良川に入り込んだという意見で分かれているそうです。
どちらにしても、カニの命が循環していくという生態系が河口堰のおかげで長良川には無いようです。
河口堰が開いたら、この状態がどのように変化し、生態系が回復していくのか見てみたいものですね。
ぜひ開門調査をやってもらいたいものです。
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