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なごや環境大学に参加しました。

昨日、名古屋市の女性会館で開催された なごや環境大学 の第4回講座「長良川の再生に向けて」に参加した。

50人程の参加があり、

粕谷志郎さんの「河口堰をめぐる長良川の環境の状況と開門調査の期待」と
山本茂雄さんの「伊勢湾を視野に入れた河口堰開門の期待と開門による漁業の明るい展望」
というテーマでの講演を聞いた。

講演中の粕谷さん

粕谷さんは、河口堰が閉じられてからの環境の悪化についてや開門調査をした時に問題になるとされている塩害は本当に起きるのかなどについて話された。

塩害については、
河口堰が閉じられる前に浚渫が終わっているにも関わらず塩害は起きていなかったことを挙げ、河口堰運用後17年が経ち浚渫されたところがほぼ埋め戻されている今、河口堰を開けても起きないだろうと予測されていた。


講演中の山本さん


山本さんは元水産流通関係者の観点から河口堰を開門することでの経済効果のプラス面について話された。


年々国内の水産資源の状況は厳しくなり
三河湾の天然活きクルマエビが1トン3500万円、三河産高品質アサリが220万円し、ワカメの7割、ヒジキの9割が輸入されているとのこと。

水産資源の多くを輸入に頼っている現状の中、このままいけば水産物の枯渇タイムリミットは2048年と言われている。

こうして今後の食糧事情が厳しくなっていくと予測される状況の中で、河口堰を開けることで長良川だけでなく伊勢湾の環境改善が行われ、漁業や水産業全体への経済効果がいかに大きいかを訴えることが大切なのではと提起されていた。

質疑応答では、
「塩害が起きるから河口堰の開門はできない」という意見について、河口堰の開門調査を実現させたいと考える側からどのように運動していけばよいかとの質問があり、議論が白熱した。

結論としては
「塩害が起きる、起きない、どちらもシュミレーションでの議論である。今回はあくまで「開門調査」であるので塩害が起きない方法で開けてみて調査し塩水がどこまで来るのかなど実測することが大切。その結果をもってして結論を出せば良い。」
と訴えれば良いのではという意見が多かった。

ただ国土交通省や水資源機構は専門家を自負し、そんなことはわかっているはずなのにあえてその自負を捨て、そんな調査は必要ないと声高に叫んでいるのも事実なんですよね。

これって原発の再可動問題と全く一緒ですよね。



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