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河口域環境観察会

ドジョウについてのコメントありがとうございました。
アジメドジョウは一般的なドジョウと違い清流に生息する魚ですので
まだ何とか清流が残っているということですね。

もう10年以上前になりますが、唐揚げで食べさせてもらったことがあります。
本当においしかったです。
ただ漁獲量としては減りつつあるようです。
食文化としても守れると良いですね。

昨日、長良川河口域環境観察会に参加してきた。
午前中は舟に乗って川底の観察、午後は岸辺からの観察という1日かけてのイベントでした。

桑名の六華苑前から乗船し、まず揖斐川の川底の調査
乗船

川の中央辺りで採泥器を沈め川底の泥を採取します。
採泥器
採集した泥に計測器を挿し込み酸化還元電位を計測します。
酸化還元電位というのは簡単にいえば泥の中が好気的であるか嫌気的であるかわかるというものです。
値が高ければ酸素が多くマイナスになれば酸素が少ないとわかるそうです。

ということで揖斐川の値は写真ではプラス125mv(ミリボルト)
川底は砂で酸素もありシジミも10個ほど見つかりました。
揖斐川の値

次に長良川河口堰下流に移動し計測。
マイナス226mv 
当然、貧酸素状態です。
川底は水資源機構が言うところのシルトでヘドロ状態でした。
河口堰直下の値

その後閘門を通って河口堰上流に移動。
閘門で水位調整中
河口から4.6キロ付近の中央で調査。
河口堰上流の値
こちらもマイナス95mvで酸素がほとんど無い状態。
もちろん泥の中には何もいませんでした。

フラッシュ操作(ゲートの開閉)で環境は守られていると言っていますが、
年々操作回数を増やしていかなければならないのはなぜなのかな?

お昼は赤須賀漁港にある「はまぐりプラザ」で食事。
日曜日ということもあってビックリするような混みようでした。

ちなみに私はハマグリ丼を注文。
美味しかった!
はまぐり丼

食事のあとは
まず、揖斐川と長良川に挟まれた堤防道路に行き2か所でヨシ原の状態やカニの生息調査。
同じ地点からみた両河川のヨシ原の風景は全く違います。
揖斐川には広大なヨシ原があり、
長良川には多くの樹木やヨシがオギに変わってしまった川辺が広がっています。

ただこれも講師の先生に教えてもらうことで気づくことができますが、
気にしなければ「自然な岸辺の風景が広がっているな」と思うだけで
だまされて終わってしまうと思います。

カニの生息調査は両河川の同じ地点の岸辺で同時間採取しその数を比較。
当然揖斐川ではヨシ原に入ることになります。
ヨシ原でカニ採取

同じ5分間捕まえるのに没頭した成果は
採取されたカニ
写真左が揖斐川で54匹 右側が長良川で15匹
種類はクロベンケイガニ、ベンケイガニ、アカテガニの3種類

単純に数の違いもありますが、揖斐川には甲羅のサイズが数ミリといった小さなものが無数にいて
世代交代が順調に進んでいるのがわかります。

この点でも「カニはいる」で終わってしまう可能性がありますが、
隣あった川でカニがいても河口堰があるかないかでその生息の内容が全く違うのですね。

ところでカニ捕りは今回参加していた子ども達に大人気。
興味深そうに説明を聞いたり、ちょっぴりハサミが怖そうにバケツを覗きこんでいました。
観察中の子ども達

子ども達が今日のような経験をすることで何かを感じてもらえるといいですね。

このあと飼育するといって何匹か持ち帰っていましたが、カニさんにたくさん遊んでもらってるかな。

なお、今回の環境観察会の細かい数値などの報告は長良川市民学習会のHPに載ると思います。
興味のある方はそちらを見てください。

追記
次の日に子ども達のお母さんからメールがあり、
持って帰ったカニが逃げてしまい大泣き、また捕りに行くことになったそうです。

長良川市民学習会


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