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第10回最適運用検討委員会

今日行われた「第10回愛知県長良川河口堰最適運用検討委員会」の傍聴に行ってきた。

場所は愛知県図書館だったが地下鉄を降りてから最寄りの8番出口に着くまでが
長く、この暑さの中ヒ―ヒ―言わされた。

議題は
長良川流域についての連続講座の開催と
検討委員会から中部地整及び水資源機構に出していた質問に対する回答について
の2点。

10回検討会の様子
以前にも載せたので細かいことは省きますが、
委員の方は小島敏郎座長他、利水、塩害、環境に各チームの計8名の方。

連続講座については
開門調査の効果検討する前提として長良川河口堰の流域全体の文化、産業、環境等に
ついて知見の収集と普及を図るためとし、あらたに「流域」チームを設置するとのこと。

案としては1、長良川の鮎 2、長良川のウナギ 3、流域の思想の3つで
3回の講座。とりあえず年度内は2回との提案だった。
第1回目は10月31日の土曜日を予定しているとのことだった。

私自身はこの話を聞いていて不思議な気分になった。
だって長良川は愛知県にまったく接していない川なんですよね。
本来ならそのほとんどが流れる岐阜県がやるべき内容だと思うのです。

一方、岐阜県では岐阜市がレッドリストの準絶滅危惧種に入れた長良川の鮎について
長良川漁業対策協議会の玉田会長が「アユ(天然)」という表記のおかげで
風評被害で値段が下がったと言い、リストからの削除を求めてくるという状況。

これに対し、岐阜市はリストからの削除はせず、(天然遡上)との表記変更をするとのこと。

愛知県が河口堰を開けて環境改善ができないか様々な調査をしようと言ってくれているのに
岐阜県内ではこの状態。

漁協も天然アユが減っている危機感があるから秋に約1億粒も河口堰の人工河川まで
卵を運んでいるのではないでしょうかね。
長良川をどうしたいのか訳がわからん。

今後、検討会の講座は名古屋で開催される予定だが、愛知県の人に関心が広がってくれるのを期待したい。

2点目の中部地整からの回答については
委員から、われわれの質問に対し正面から答えてくれていないという意見が多く聞かれた。

今後の進め方

本来なら意見が違う場合、合同会議を開いて公開の場で議論し詰めていくのが
国交省の専門家であるはず。
検討会からは今後の進め方(写真)にあるように国交省に対し合同会議の開催の環境を整えたいという
考えを出されているが、中部地整としては議論すると都合が悪いのか受ける気はないようです。

これって安保法制問題と全く一緒ですね。
都合の良い時は専門家といわれる人の意見を入れるくせに、
憲法学者などから「憲法違反だ」と指摘され都合が悪くなると
「専門家の意見は関係ない。我々が決める。」と政府や内閣は無視する。

いつも言うようですが、原発再稼働問題だって同じ構図。

真摯な議論をされている検討会を傍聴しながらこんなことを考えて
イライラしている私でした。






















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