桑名でお話を聞く会
7月の大雨で延期となっていた桑名でお話を聞く会が23日(日)に行われたので
参加してきた。
内容は赤須賀のシジミ漁の現状と河口堰の危険性について
シジミ漁については桑名市議でありシジミプロジェクトの伊藤研司さん。

平成9年に1800トン近くあったものが平成28年には200トンまで減少
特に平成23年以降急激に減少してきています。

現在木曽川では漁をしていないそうで、長良川でもほぼ漁獲が無い状態。
ほとんどが揖斐川での漁獲。
1995年7月

その後時間が経過するに従い長良川が荒れ始めます。

左はゴミの中にも貝が少し見えます。
しかしその後はヘドロとゴミばかりになっていきます。
現在長良川では河口堰下流ですこし獲れているが川の両端の砂地で
生息が確認されている程度とのこと。
中央部はヘドロ状態なので生息せず漁はできない。
(国交省と水資源機構はヘドロではなくシルトと言い張っている)
揖斐川も減ってきているのは、これは原因が特定されたわけではないが
徳山ダムの影響があるのではないかとのことでした。
(餌となる有機物がダムで流れてこなくなった可能性が高い)
このような現状なのでシジミ漁だけでは食べていくのが大変でアルバイトを
している方も多いとのことでした。
伊藤さんは河口堰ができる前から現在までずっとこのシジミの調査を続けていて
市議会でも漁獲量回復のためにどのような施策を行おうとしているか質問している
とのこと。
これに対する答えは調査で稚貝が確認されたところもあるので期待している
との返事だそうである。
こんな答えしか返ってこなくても調査し質問をつづけているのは
「忘れられるのが一番怖いから」と言われていたのが印象深かった。
河口堰の危険性については
河口堰のすぐ東に住む加藤良雄さんのお話。

今日9月26日は伊勢湾台風に襲われたくさんの死者が出た日ですが
加藤さんも被害にあわれ親族の方を亡くされています。
この経験をふまえ河口堰建設が計画されて以来ずっと危険だと訴えてこられています。
伊勢湾台風では河口堰のすぐ上流にある国道1号線の伊勢大橋の支柱に高潮が
ぶつかり長島町側が破堤、水が流れ込んだ。
加藤さんも流されたものの本当に運良く難を逃れることができたそうであるが
その経験があるので伊勢大橋より太い河口堰の支柱を伊勢大橋すぐ下流に
立てることにずっと反対してきた。
高潮や津波がぶつかって盛り上がった水が行き場を無くし破堤したり堤防をこえたら
長島町はどうなってしまうのか本当に心配され個人で避難塔まで作られた。
その現場を午後から見学に行かせてもらった。
加藤さん宅のすぐ裏にある水位記録

伊勢湾台風の時はここまで水が来たそうです。
この経験を元に作った避難塔

食料などの備蓄も1年分ほどしているそうです。
すごい準備ですが、あの伊勢湾台風でのたくさんの亡くなった方を埋葬した経験が
そうさせてしまうのでしょう。
私がもう1つ心配しているのが巨大地震による破堤。
この写真は加藤さんの駐車場の横の柵です。
少し見にくいですが湛水によってフェンスの上部分まで河口堰上流には水があるそうです。

この高さまで常に水が溜めてあるとなると大きな地震があったとき破堤する
心配はないのでしょうか。
(ここは少し高くなっていて多くの住宅はもう少し低いところにある)
北海道などでの地震被害の状態をみると長島町は大丈夫なんだろうか、
加藤さんなどの個人の対策に任せてしまっていて良いのか心配になってしまう。
今回のお話を聞いてみて思ったことは
加藤さんは経験から危険性を想定して訴えています。
土木の専門家ではないかもしれません。
だから裁判で危険性を訴えても建設を止められませんでした。
でも訴え続けたことで最近の災害時によく使われる想定外という言葉は
長島町では使えないということでした。
参加してきた。
内容は赤須賀のシジミ漁の現状と河口堰の危険性について
シジミ漁については桑名市議でありシジミプロジェクトの伊藤研司さん。

平成9年に1800トン近くあったものが平成28年には200トンまで減少
特に平成23年以降急激に減少してきています。

現在木曽川では漁をしていないそうで、長良川でもほぼ漁獲が無い状態。
ほとんどが揖斐川での漁獲。
1995年7月

その後時間が経過するに従い長良川が荒れ始めます。

左はゴミの中にも貝が少し見えます。
しかしその後はヘドロとゴミばかりになっていきます。
現在長良川では河口堰下流ですこし獲れているが川の両端の砂地で
生息が確認されている程度とのこと。
中央部はヘドロ状態なので生息せず漁はできない。
(国交省と水資源機構はヘドロではなくシルトと言い張っている)
揖斐川も減ってきているのは、これは原因が特定されたわけではないが
徳山ダムの影響があるのではないかとのことでした。
(餌となる有機物がダムで流れてこなくなった可能性が高い)
このような現状なのでシジミ漁だけでは食べていくのが大変でアルバイトを
している方も多いとのことでした。
伊藤さんは河口堰ができる前から現在までずっとこのシジミの調査を続けていて
市議会でも漁獲量回復のためにどのような施策を行おうとしているか質問している
とのこと。
これに対する答えは調査で稚貝が確認されたところもあるので期待している
との返事だそうである。
こんな答えしか返ってこなくても調査し質問をつづけているのは
「忘れられるのが一番怖いから」と言われていたのが印象深かった。
河口堰の危険性については
河口堰のすぐ東に住む加藤良雄さんのお話。

今日9月26日は伊勢湾台風に襲われたくさんの死者が出た日ですが
加藤さんも被害にあわれ親族の方を亡くされています。
この経験をふまえ河口堰建設が計画されて以来ずっと危険だと訴えてこられています。
伊勢湾台風では河口堰のすぐ上流にある国道1号線の伊勢大橋の支柱に高潮が
ぶつかり長島町側が破堤、水が流れ込んだ。
加藤さんも流されたものの本当に運良く難を逃れることができたそうであるが
その経験があるので伊勢大橋より太い河口堰の支柱を伊勢大橋すぐ下流に
立てることにずっと反対してきた。
高潮や津波がぶつかって盛り上がった水が行き場を無くし破堤したり堤防をこえたら
長島町はどうなってしまうのか本当に心配され個人で避難塔まで作られた。
その現場を午後から見学に行かせてもらった。
加藤さん宅のすぐ裏にある水位記録

伊勢湾台風の時はここまで水が来たそうです。
この経験を元に作った避難塔

食料などの備蓄も1年分ほどしているそうです。
すごい準備ですが、あの伊勢湾台風でのたくさんの亡くなった方を埋葬した経験が
そうさせてしまうのでしょう。
私がもう1つ心配しているのが巨大地震による破堤。
この写真は加藤さんの駐車場の横の柵です。
少し見にくいですが湛水によってフェンスの上部分まで河口堰上流には水があるそうです。

この高さまで常に水が溜めてあるとなると大きな地震があったとき破堤する
心配はないのでしょうか。
(ここは少し高くなっていて多くの住宅はもう少し低いところにある)
北海道などでの地震被害の状態をみると長島町は大丈夫なんだろうか、
加藤さんなどの個人の対策に任せてしまっていて良いのか心配になってしまう。
今回のお話を聞いてみて思ったことは
加藤さんは経験から危険性を想定して訴えています。
土木の専門家ではないかもしれません。
だから裁判で危険性を訴えても建設を止められませんでした。
でも訴え続けたことで最近の災害時によく使われる想定外という言葉は
長島町では使えないということでした。
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