2020年長良川下流域環境観察会
本日27日に実施された「長良川下流域環境観察会」に参加してきました。
このイベントは5月に予定されていたのですがコロナで延期になっていて
本日やっと実施されました。
参加者は13名。
いつもはもっと多いのですが3密を避けるためもあり少なめ。
午前は木曽川、長良川、揖斐川でのフィールド比較調査
まず立田大橋上流の木曽川駐車場に集合して調査

講師の千藤先生が水が引いた川底を掘ってイトメを採取。

汽水域の川底にはイトメがたくさん生息。

(イトメの産卵のお話風景)
そのおかげで水質の浄化が行われたり、穴を掘ることで泥の中に空気を
送り込んだりすることや他の生物のえさとなりそれらの生物の繁殖の助けと
なっていることなどのお話を聞いた。
もちろん長良川は河口堰によって汽水域が無いのでイトメが生息することは
できません。
それに従いほかの生物も少ない環境となっているとのこと。
この後長良川と揖斐川の背割り堤に行きカニの調査に向いましたが
行く途中木曽川の駐車場を見ると車がいっぱいでした。

皆さん3密を避けてテントを張りバーベキューなどを楽しんでいました。
でも川で遊んでいたのは私たちだけ。
川に関心を持っていただけないのがちょっとさみしい気分で移動しました。
背割り堤を挟んでそれぞれの川で3分だけ全員でカニの採取にチャレンジ
昨年は大雨でこの調査ができませんでしたので2年越しの調査です。
まず長良川から

河原はこんな感じ何か生き物居そうでしょ。
ヨーイドン!で採取開始。
藪の中に入ってカニを探したのですがまったく見えず3分経ってつかまったのが
この1匹。

アカテガニだそうです。
続いて反対側の揖斐川のヨシ原の中へ。
同じく3分間の採取。
ジャ~ン!!

ベンケイガ二とクロベンケイガ二甲羅が1センチ弱ほどの物から4~5センチほどの物まで
様々なカニが39匹でした。
これでも藪の中での逃げ足の速さに捕まえきれないものがたくさん。
これらのカニが淡水では生きられないので当たり前の結果なのですが
あまりにも圧倒的な数の違いにビックリでした。
このカニたち有機物を食べて生活しているとのこと。
これだけいたらその有機物を分解して浄化する能力の大きさはいかほどになるか、
これ一つ見ただけで河口堰でなくしたものの大きさを感じました。
午後からは2艘の船に分乗して川底の泥の調査やヨシ原の観察。
この日は風が強く河口堰下流での採泥器による泥の採取に苦労しました。
特に私たちの船の採泥器は小型で結局揖斐川の泥は採れず長良川のみとなりました。

今年は大雨の日が多くこ、それに合わせて河口堰も全開にしていることが多かった
そうで、思っていたよりは砂が多かった印象でした。
臭いも、いつもならドブ臭いのですが今回はそれ程強くありませんでした。
ヘドロの上に上流から大雨で流されてきた砂が乗っかった状態だったのでしょうね。
その後閘門をくぐって河口堰上流へ移動。
ヨシ原の観察。

植えたヨシ原がとうとう2つの束となってしまいました。
河口堰で湛水されずっと水の中にあるのと川の中央部分を浚渫して掘ったせいで
川岸近くの泥が低くなった川底に流れヨシが自立できなくなったのでは無いかとのこと
でした。
写真の後ろにも少しヨシ原が見えますが川岸の部分だけで後は違う植物だそうです。
大きな木も見えますがこれは揖斐川のヨシ原には絶対に無く、ここは造成された陸地
なので生えたとのこと。
ヨシ原は先ほどのカニなど様々な生き物の生息、繁殖の場となるだけではなく
ヨシ原自体が水を浄化する力が強く、このヨシ原が無くなることが伊勢湾の水質の悪化
に繋がってくるのですね。
そして最後に愛知県の知多半島の飲料水として水を送る取水施設を見学

ここから水を取り地下をくぐって知多半島まで運ばれます。
セントレアの飲料水もここの水です。
これだってもとは木曽川の上流から取水して済んでいたのを河口堰を作ったがために
無理矢理ここから取るようになりました。
そして大水の時は全面開放しなければならない障害物でしかない河口堰。
こんなものをどうして作ったのか今回参加してあらためて不思議に感じました。
このイベントは5月に予定されていたのですがコロナで延期になっていて
本日やっと実施されました。
参加者は13名。
いつもはもっと多いのですが3密を避けるためもあり少なめ。
午前は木曽川、長良川、揖斐川でのフィールド比較調査
まず立田大橋上流の木曽川駐車場に集合して調査

講師の千藤先生が水が引いた川底を掘ってイトメを採取。

汽水域の川底にはイトメがたくさん生息。

(イトメの産卵のお話風景)
そのおかげで水質の浄化が行われたり、穴を掘ることで泥の中に空気を
送り込んだりすることや他の生物のえさとなりそれらの生物の繁殖の助けと
なっていることなどのお話を聞いた。
もちろん長良川は河口堰によって汽水域が無いのでイトメが生息することは
できません。
それに従いほかの生物も少ない環境となっているとのこと。
この後長良川と揖斐川の背割り堤に行きカニの調査に向いましたが
行く途中木曽川の駐車場を見ると車がいっぱいでした。

皆さん3密を避けてテントを張りバーベキューなどを楽しんでいました。
でも川で遊んでいたのは私たちだけ。
川に関心を持っていただけないのがちょっとさみしい気分で移動しました。
背割り堤を挟んでそれぞれの川で3分だけ全員でカニの採取にチャレンジ
昨年は大雨でこの調査ができませんでしたので2年越しの調査です。
まず長良川から

河原はこんな感じ何か生き物居そうでしょ。
ヨーイドン!で採取開始。
藪の中に入ってカニを探したのですがまったく見えず3分経ってつかまったのが
この1匹。

アカテガニだそうです。
続いて反対側の揖斐川のヨシ原の中へ。
同じく3分間の採取。
ジャ~ン!!

ベンケイガ二とクロベンケイガ二甲羅が1センチ弱ほどの物から4~5センチほどの物まで
様々なカニが39匹でした。
これでも藪の中での逃げ足の速さに捕まえきれないものがたくさん。
これらのカニが淡水では生きられないので当たり前の結果なのですが
あまりにも圧倒的な数の違いにビックリでした。
このカニたち有機物を食べて生活しているとのこと。
これだけいたらその有機物を分解して浄化する能力の大きさはいかほどになるか、
これ一つ見ただけで河口堰でなくしたものの大きさを感じました。
午後からは2艘の船に分乗して川底の泥の調査やヨシ原の観察。
この日は風が強く河口堰下流での採泥器による泥の採取に苦労しました。
特に私たちの船の採泥器は小型で結局揖斐川の泥は採れず長良川のみとなりました。

今年は大雨の日が多くこ、それに合わせて河口堰も全開にしていることが多かった
そうで、思っていたよりは砂が多かった印象でした。
臭いも、いつもならドブ臭いのですが今回はそれ程強くありませんでした。
ヘドロの上に上流から大雨で流されてきた砂が乗っかった状態だったのでしょうね。
その後閘門をくぐって河口堰上流へ移動。
ヨシ原の観察。

植えたヨシ原がとうとう2つの束となってしまいました。
河口堰で湛水されずっと水の中にあるのと川の中央部分を浚渫して掘ったせいで
川岸近くの泥が低くなった川底に流れヨシが自立できなくなったのでは無いかとのこと
でした。
写真の後ろにも少しヨシ原が見えますが川岸の部分だけで後は違う植物だそうです。
大きな木も見えますがこれは揖斐川のヨシ原には絶対に無く、ここは造成された陸地
なので生えたとのこと。
ヨシ原は先ほどのカニなど様々な生き物の生息、繁殖の場となるだけではなく
ヨシ原自体が水を浄化する力が強く、このヨシ原が無くなることが伊勢湾の水質の悪化
に繋がってくるのですね。
そして最後に愛知県の知多半島の飲料水として水を送る取水施設を見学

ここから水を取り地下をくぐって知多半島まで運ばれます。
セントレアの飲料水もここの水です。
これだってもとは木曽川の上流から取水して済んでいたのを河口堰を作ったがために
無理矢理ここから取るようになりました。
そして大水の時は全面開放しなければならない障害物でしかない河口堰。
こんなものをどうして作ったのか今回参加してあらためて不思議に感じました。
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