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こんな記事が載ったので追加です

 岐阜市は大晦日朝現在、雪が降っています。
積雪は数センチといったところでしょうか?
この調子でいけば2022年は雪のある年明けになりそうです。

 さて前回で2021年最後のブログ更新とするつもりでした。
ところが昨日30日の中日新聞朝刊の1面に長良川のアユに関する記事が載りました。

なぜ、この年末にこの記事なのか不思議ですが、読んでいてその内容にも
不思議さを感じたので急遽更新することになりました。

その記事というのはこれです。
DSCN2575.jpg

この記事によれば
「地球温暖化によって長良川のアユの産卵時期が遅くなった可能性があり
温暖化による水温上昇や豪雨、長雨による増水が落ちアユの時期と関係し
産卵が遅れることで翌年の稚魚の遡上する時期も遅れ成長するアユが減る恐れがある」
とありました。

確かに川の状況が変わればそこに生息する生物が影響を受けることは間違い無い
と思いますのでこの研究に疑問はありません。

でもちょっと考えてみると、今の長良川のアユは秋に産卵し、ふ化しても河口堰によって
川の流れがほぼ無くなった事で生きて海まで降下できないのが現状です。
(この記事の左下の長良川の図には河口堰は書いてありません)

だからこそ漁協の方が秋に鏡島大橋辺りの瀬張り網漁で捕ったアユから
受精卵を作り車で河口堰の人工河川まで運んだり、河口堰に人工ふ化装置を作ったり
して海に降下させているのです。

つまり26年前に河口堰を作ったときにアユ(アユだけではない)に自然の中で海に
降下できないという決定的な影響を与えているのです。

このことを問わずして、温暖化でアユの産卵が遅れ翌年の遡上に影響がでると
書かれても違和感を感じるばかりでした。

 今のアユたちは温暖化より河口堰の影響の方をはるかに多く受けていると
思いますが皆さんはどのように思われるのでしょうか?
この記事を読んでいろいろと疑問を持ってくれた方がたくさんいたら嬉しいのですが・・・

 私にはこの記事はたくさんの違和感や疑問等を持たせてくれて、この年末に河口堰に
思いを巡らせる良い機会となりました。
来年また河口堰の影響を考えるきっかけをもらえた記事となると思います。

 あらためて良いお年をお迎え下さい。
ありがとうございました。






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