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下流域環境観察会2

 暑いですね~。
関東では猛暑日のところもあったとか。

観察会がこんな日だったら1日持ちませんね。
雨がパラつくことがありましたが、今思うと良かったのかもしれません。

さて、後半はカニの比較採取からです。

河口から9キロ地点の長良川と道路を挟んだ揖斐川でカニを採取して比較します。

道路から降りて集合、5分間探します。
IMGP0366.jpg

場所としてはこんなところです。
IMGP0367.jpg
(指が入ってゴメンナサイ)

皆で必死で探しましたが、結局誰も見つけることができず0匹。
こんなことは長年通ってきて初めてのことでした。

その代わり私たちの目の前ではバス釣りの2人が熱心に竿を振っていました。
IMGP0368.jpg

長良川がダム湖状態になって人気のバス釣りスポットなんですよね。
これが世界農業遺産の長良川の現実なんですね。

もっとも下流は申請するときに外してあるので世界農業遺産に
含まれないそうですが。

さて次は道路を渡った揖斐川です。
IMGP0369.jpg

綺麗なヨシ原ですね。
木もほとんど生えていません。

こちらも必死で5分間探します。

そして結果はジャ~ン。
IMGP0372.jpg

バケツが2つありますが種類が違うので分けてあるためです。
両方とも揖斐川で取れたカニです。

赤くて多い方がベンケイガ二で数の少ない方がクロベンケイガ二です。

数を数えることになり皆で覗きこんでいます。
IMGP0376.jpg

結果は、全部で130匹ほどいました。

この生物の数の差は生き物が住めるかどうかの環境の差ですね。

この後、立田大橋西詰の駐車場へ移動。
木曽川の水辺の様子を観察しました。

ちょうど干潮で干潟が出ていました。
IMGP0380.jpg

千藤先生から岸辺の植生や生き物のお話を聞きました。

干潮で水が引いた底の泥には無数の穴が開いています。

IMGP0384.jpg

ここをスコップで掘ると出てくるのがイトメ。
IMGP0386.jpg

海釣りをされる方にはお馴染みの餌ですね。

これが穴を造ることで泥の中に空気を送り込んでくれるのだそうです。
そのおかげで植物やヤマトシジミなどが生息できる汽水域の環境ができるのですね。

スゴイ循環になっています。

この機能が長良川では河口堰によってダム湖状態になることでなくなってしまったのです。

1,500億円(実際はもっと巨額)というお金を掛けて環境を壊す。
そして中流では鮎を放流して「清流の国・岐阜」を謳い【世界農業遺産長良川のアユ】を謳う

訳がわからん。

そんな事が起きていることを参加者の皆さんにも感じてもらえたら嬉しいです。


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