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2020年シンポ参加

 本日開催されたシンポ「よみがえれ長良川2020」に参加してきました。

始めに実行委員会の粕谷代表の挨拶。
開会挨拶

そのあと「変わりゆく長良川の魚と生物多様性」というテーマで
岐阜大学の向井先生の講演です。
向井先生の講演

映像を交え、カマツカやナマズの新種発見の経緯の話や河口堰や内ヶ谷ダムの問題、
河川整備による河川環境の変化の例をあげ、魚だけで無く河川敷に住む
小動物や昆虫への影響の話などを聞いた。

特に河口堰は山地に造るダムよりも生物に与える影響が大きいとのことだった。

他にも外来魚の問題。
国外外来魚だけでなく国内外来魚の問題もあるが今後はコクチバスの長良川への
侵入が大きな問題となるであろうとのことだった。

自然は一度変化してしまうとその後の人々はその変化させた環境を本来の自然と
して受け入れてしまうそうで、それを食い止めるためにも自然への関心を
持ってもらう事が大切とのことだった。

講演の後は休憩を挟んで今回パネラーとして参加してもらった大学生の
若い2人のプレゼンがあった。

まず郡上の大和町出身で東京海洋大学3年生の山下凌君
山下君プレゼン

東京の学生生活での取り組みの様子やコロナで郡上に帰ってきている間の
川での遊びの様子、好きな魚の話などを話してくれました。

次は河口堰のある桑名市長島町出身の今井洸貴君
今井君プレゼン

1998年生れで、生れた時すでに存在していた河口堰近くの長良川で遊び、
釣れる魚の話など現在の河口堰下流の魚の状況を話してくれました。

幼稚園時代には河口堰の見学会があり、素晴らしい施設だと聞かされて
育ってきたそうです。

この後、私もパネラーに加えていただいて長良川の様々な問題や現状について
意見交換をしました。
シンポ

河口堰やダムの問題、外来魚の問題、長良川のアユやサツキマスだけで無く
様々な魚や生き物の現状についていろいろな話題が出ました。

私も釣りなど川遊びをする中で見ている長良川の現在の状況や支流も含めた
流域の生き物の現状についてこのブログで報告していることを中心に
話に加わらせてもらいました。

コロナ禍で席の間隔を開けるなど制限された中で開催されたシンポでしたが
これを機会に参加者の方が少しでも川を覗いていただく機会が増えてくれれば
嬉しいですね。

会場全体

ところで、終了後にもう1つ嬉しいことがありました。
参加された方から「ブログ見させてもらっています」と声を掛けていただきました。

このブログ、日ごろどれくらいの方に見ていただいているのかわからずに書いています。
しかし今回まったく見知らぬ方から声を掛けていただいたことで
書くことが無駄でなかったことが確認でき、これからも続けていくエネルギーを
もらいました。

気温が下がるにつけ川は静かになる季節ですが川遊びの機会を
増やさなくてはいけなくなりそうですね~(笑)










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昨日はありがとうございました!

昨日はためになるお話ありがとうございました。壇上でこのブログのお話をされていたので、思わず声を掛けさせていただいた者です!

子どもの頃から父の影響で魚取りをしたり、図鑑を見るのが好きでした。それは今も変わらず、魚釣りやガサガサをしては写真を撮り、調べたりして遊んでいます。その場所の大半は長良川に繋がる支流や用水路です。

今年で32になりますが、小学生になる頃から河口堰は運用され、河口堰の無い長良川は残念ながら記憶にありません。我々の世代でも河口堰への問題意識はほとんど無いのが実際で、内心、歯がゆい思いもしておりました。

今回のシンポジウムに参加させていただき、実際に25年以上前の長良川を知っている方々と、記憶に無かったり知らない世代との間には、河口堰に対しての大きな意識の差があると気付かされました。

長良川流域に生まれ、おそらく一生を終える者として、非常に危機感を感じています。

今回のシンポジウムを機に、長良川流域の魅力を追い求める一般人として、少しずつ、魅力や実際の姿を自分の周りに伝えていきたいと思います。

長文になりましたが、これからも活動を応援しつつ、ブログを楽しみにしております。あまり気負わずいつも通り更新なさって下さい(笑)
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nagarask@gmail.com

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