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安全と環境を考えるヒント

 川は冬の農業用水を使わず川の水量も少ない時期になると
工事があちこちで盛んになります。

長良川でも郡上に行く途中、156号線の美濃市の板取川との合流点辺りを
通ると長良川での工事現場が目に入ってきます。

岐阜市内の千鳥橋付近でも工事が行われていますが、
ここの工事は川の流れを変えてまでの大規模工事となっています。

DSCN3580.jpg

目的は国土強靭化対策
DSCN3586.jpg

ここから少し上流部では重機による掘削工事の真っ最中
DSCN3584.jpg

板取川との合流点下流左岸側はこのようになっています。
DSCN3587.jpg

堤防の補強工事や河原の樹木の伐採や掘削工事などは
長良川でもよく見かけますが、川の真ん中をここまでいじるのは
少ないですね。

ここは板取川の水が流入するところなので大水に備え大規模な工事が
必要なのかもしれませんが、生き物たちへの影響が心配になってしまいます。

三面張りにするわけではないので一時的な影響で済むと思いますが
安全と環境のあり方を考えると、郡上行きでここを通るたびに
なかなか複雑な思いになります。

そんなことを考えているときこんな記事が中日新聞に掲載されました。

img016.jpg
コピーして一部だけですので興味のある方は中日新聞のHPなどで
検索してみて下さい。

この記事によると
2011年の震災で破壊された直後の干潟では以前の2割ほどの
種類の生物しか確認できなかったが七~九年後には様々な生物が
震災前の水準に回復したとのこと。

ただ防潮堤が新しく作られた地域では生態系が回復しない例も
見られ、今後は新たな防潮堤と生態系の関係も調査する計画とのことです。

生態学の東北大学、占部城太郎教授が

「安全のための防潮堤は重要。
ただ、生物多様性も守りながら整備を進めるにはどうすべきか、
調査していきたい」と語ったとまとめてありました。

これを読んでいて思ったのが河口堰開門調査について。

開門調査をすれば汽水域の復活による生態系の回復や
アユやサツキマス、ヤマトシジミの復活、伊勢湾全体のアサリなど漁業の
環境改善が望める研究ができるのになぜやらないのかな?  
ということでした。

災害からの安全も大切ですが、これからは食の安全保障として
漁業のための環境改善も大切だと思うのですがどうでしょうかね?

国も開門調査考えてみませんかね。






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